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市民コンピュータコミュニケーション研究会
日本縦断シンポジウム「市民社会とインターネット ネットワーキングの20年と未来への躍進」
 
 

WSIS Prepcom3の報告(その2) (1/7)

 マビック・カブレラ・バレーザ(Mavic Cabrera-Balleza)
 ISIS International Manila

 ※国連世界情報社会サミット(WSIS)アジアNGO会議 発表資料

マビック・カブレラ・バレーザ氏の顔写真マビック・カブレラ・バレーザ氏の報告内容全文

 これから2つの戦略グループについて話をします。ジェンダーの戦略グループとメディアに関する戦略グループの話です。そもそも共通の見解は可能なのかということが主題です。いろいろな市民団体が疑問を投げかけています。

 WSISの第3回準備会合(PrepCom3)は9月15日〜26日にジュネーブで開かれました。この会合には2つの目的があります。1つは「宣言」と「行動計画」の内容に関するコンセンサスをまとめることです。これは12月10〜12日に首脳によって開かれるフェーズ1の「宣言」ができるように準備するという1番目の目的です。もう1つがサミットに至るまでの進行ルールをまとめることと組織・準備作業をまとめることです。NGO、市民団体が集まって参加するので、きちんとルール作りをするのが重要です。どのようにして我々が参加できるのか明確にすることが重要なわけです。どのような形で作業部会を行うのか、いろいろな構造メカニズムが混在していました。市民団体にとって難しい部分がありました。このメカニズムはどのような効果をもつのかPrepCom3は準備会合として最終会合になるべきでした。すべてのネゴに関してPrepCom3は最後にやるものでした。

 結局、PrepCom4が11月10〜14日に開催されることになりました。重要な2つの文章に関していきづまり状況にあります。これを何とかして解決していきたい、というのがPrepCom4の目的です。さらに フォローアップ・インターセクショナル・ミーティングが12月7〜9日に開かれる予定です。すべてのステークホルダーが認める文章をまとめることが目的になっています。このようにサミット会議の直前で文章の最終調整が行われます。これが大きな問題です。NGO(CS:Civil Societyセクター)として我々は時間をかけて、お金を払ってジュネーブに行きました。2週間の間ジュネーブにいました。これはお金もかかるし楽なことではありません。政府の援助もなく、途上国も資金捻出に苦労しています。しかし残念ながら政府から代表者がでないこともありました。資金不足あるいはそれ以外の理由があったのかもしれません。ジュネーブの根本的な原因のひとつです。

 我々、多くの者はICP(Internet Coordination Policy:インターネット調整ポリシー) の問題がわかっていなかったわけです。もちろんいろいろな意見がありました。また、どのようにして問題解決していくのか討議するかについてよくわかっている人間、知らない人間がいました。ヨーロッパ連合とか北米の政府はいろいろな意見を巧みに言えるが市民団体等はなかなかそうできない。ネゴに時間がかかるのです。

 なぜこのように時間がかかったか、いくつか要因があるがここでまとめてみたいと思います。まずこの情報社会に関するWSISはもともとマルチステークホルダーの会議でありました。政府、CS(Civil Society)、民間企業も参加し、それぞれにいろいろな思惑をもっています。したがって意見が対立する場面が多々ありました。これもひとつの課題であります。

 また、明確な共通のビジョンを情報社会に対して打ちたてようというのは難しいものです。政府、民間企業、CSが納得するものを作るのも難しいのです。

 そして3番目として期待が高い、皆が背伸びしたような高い期待があります。例えば、 行動計画などをサミットで最終的にまとめたい、というわけです。国連のミレニアム宣言のように「世界人権宣言」をまとめたものもありましたが、こういった場合にはすべてのステークホルダーは同じ理解のもとに、文章自体が最終的にまとまっています。今回もこういった宣言をまとめるにあたっては、貧困と飢えの根絶、世界の平和などの問題に対して、すべてのステークホルダーが納得できる形で情報技術によって解決できるのか、達成できるのかといった問題があります。

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