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講座/セミナー: 第一回JCAFEサロンの報告  
執筆者: ujihara
発行日付: 2004/9/7
閲覧数: 4090
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□日  時:2004年8月17日
□場  所:JCAFE事務所(東京都千代田区)


JCAFEサロン第一回が去る8月17日に実施されました。JCAFEサロンはイギリスで近年多く開催されているcafe scientifique*にアイディアを借りたもので、毎回のテーマに関して興味深い活動や研究をされている方をスピーカーに招き、話していただいた内容について参加するみなさんと話し合いながら一緒に考えていく場です。お茶を飲みながら気楽に話し合うなかでみなさんが何か新しいことを発見し持ち帰ることができる場を目指しています。そのための仕掛けとしてサロンではスピーカーからの報告を40分程度と控えめにし、参加者との会話の時間として60分弱のフリートークを設けました。

これは一般的な講演会やシンポジウムにありがちな「一方的な語りと拝聴の空間」ではなく、cafe scientifiqueに見られる「フラットなコミュニケーションの空間」を目指してのことです。 第一回目はJCAFE代表の浜田忠久と理事の小倉利丸がスピーカーとなりました。話のテーマは、二人が参加した「コミュニケーションの権利 アジアワークショップ」での各国の報告から見てくるアジアの現状についてです。その狙いは、アジア諸国の現状を見ることを通して日本や世界の状況がはらむ問題を浮き彫りにすることでした。日本で生活していると当たり前のように思うものも、海外の状況と比較してみることで当たり前が当たり前でないことを明らかにしたかったのです。

実際には、アジアの状況を丁寧に解説してもらえたおかげで、狙っていた以上の鮮明さをもってアジア諸国と日本を含む先進国の間にある溝が明らかになりました。アジアから見た「日本」と実態としての「日本」との距離や日本において自明視されるコミュニケーション状況やその問題とアジアでの問題との違い、そしてアジアと日本という構図を飛び越えて、先進国中心の構造や枠組みがアジア諸国に生み出す不均衡にまで話はおよびました。以上のような決定的な差異を念頭におかなければ、北東アジアにおける他者理解とそれを踏まえたコミュニケーションの実現は難しいという提言がフリートーク中に小倉からありました。

このようなスケールの大きな話へと話が発展していったことは、スピーカーの二人によるところが確かにあります。しかし、それ以上に参加者の方々からよせられた発展性のある質問が大きかったとも思います。参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。 企画と司会を担当した私には浜田からの次の言葉が、今回のテーマと狙いを象徴している気がしてなりません。 「暗いところから明るいところを見た方がずっとよく見えるのではないか」今回はこれをある程度まで実現できたのではと思っています。 (文責:非常勤スタッフ 氏原茂将)

cafe scientifiqueはフランスのcafe philosofiqueを参考してイギリスで始められたもので、パブやカフェといった場所で科学者と非専門家である市民とが同じ目線で科学に関するトピックスを語り合う場です。その目的は科学の啓蒙普及にあるのではなく、科学について議論することを日常生活に根づいた文化にすることを目指しています。現在はイギリスのみならず世界的な規模で開催されています。⇒ cafe scientifique公式サイト

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